江戸カルタ・アラカルトC

〜あちらこちらでカルタ発見! Part4〜

今回は少々変わった物を集めました。@の判じ絵に描かれた「あざ」には『雨中徒然草』の挿絵の札と同じ「長」の字の印が見られます。Aは旧暦の大の月、小の月を知る為の大小暦。BCは東北地方で使用された、文字の読めない人用の絵暦。DEとFは絵双六です。
 Gの『近道子宝』は往来物と呼ばれる、言うならば初等教育の教科書の一種です。勿論内容は「良い子のみなさんは決してカルタなんてしてはいけませんよ〜」と云うものです。


書名不明 明和二年 大小暦
@『書名不明(肉筆判じ絵絵本)』享保〜宝暦頃(1716-1764)
『江戸の判じ絵〜これを判じてごろうじろ〜』 たばこと塩の博物館1999
A『明和二年 大小暦』明和二年(1765)
『江戸の絵暦』岡田芳朗著
大修館書店2006
天保十四年盛岡暦 天保十三年盛岡暦
B『天保十四年 盛岡暦』
『ものと人間の文化史42 南部絵暦』岡田芳朗1980
C『天保十三年 盛岡暦(部分)』
同左
新板当世緒勝負双六 新板当世緒勝負双六(部分)
D『新板当世緒勝負双六』明和頃ヵ
大坂阿波屋善七板 
兵庫県立歴史博物館蔵(入江コレクション)
E『同左(部分)』
正月遊飛双六 近道子宝
F『正月遊飛双六』明和六年(1769)
兵庫県立歴史博物館蔵(入江コレクション)
G『近道子宝ちかみちこだから』嘉永頃(1848-1854)

公開年月日 2014/02/02

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